エステにおいて重要なカウンセリング。
カウンセリングは、ただ単にお客様の情報を聞いて、エステの説明をするという単純なものではありません。
実は、カウンセリングを大切にしているサロンこそ、リピーターが多く経営も上手な場合が多いです。
この記事では「エステでのカウンセリングなぜ重要なのか」「エステでのカウンセリングで大切なポイント」についてご紹介します。
エステでのカウンセリングのメリット・デメリットもご紹介するので、エステのカウンセリングについて知りたい方、カウンセリング技術を上げたい方はぜひチェックしてください。
Contents
カウンセリングはなぜ大事なの?
エステでのカウンセリングはお客様の「基本的な情報を知る」「お客様との信頼関係を築く」という点でとても大事です。
安全に施術を行うためには、お客様の健康状態やアレルギーの有無などを知っておく必要があります。
また、お客様が快適に過ごせるようにお客様との信頼関係を築くことも大切です。
カウンセリングを大切にしているサロンは人気があるって本当?
実は、カウンセリングを大切にしているサロンほど人気が高いという話があります。
カウンセリングが上手なサロンで施術を受けるとお客様の満足度が高く、リピーターになる確率も高いです。
お客様は施術に伴うカウンセリングも重要な要素としてサロンを選んでいます。
このようにエステにとって大切なカウンセリングですが、実際にどのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
これから、エステでのカウンセリングで重要な7つのポイントをご紹介します。
エステでのカウンセリングで重要な7つのポイント
- お客様との信頼関係を築こう
- サロンに来た目的を理解しよう
- お客様のお悩みにあった提案をしよう
- 意見を押し付けないようにしよう
- ただのコース説明にならないようにしよう
- お家でのケア方法も伝えよう
- 無理な勧誘は控えよう
お客様との信頼関係を築こう
エステのカウンセリングは、お客様との信頼関係を築くために大切なものです。
特に初めてサロンに来られたお客様は緊張していることが多いので、緊張を和らげられるような接客を心がけましょう。
緊張を和らげるためには、エステティシャンが丁寧に自己紹介をすることも大切です。
まずは、スタッフが話しやすい雰囲気を作って、リラックスできるような空間づくりに努めましょう。
共感と傾聴が大切!
お客様との関係を築くためには「共感」と「傾聴」が大切です。
お客様は何らかの悩みを持ってサロンに来られているので、そのお悩みを否定せずに聞くようにしましょう。
共感・傾聴を心がけてお客様のお話を聞くと信頼関係が築けるでしょう。
共感 | 他人の感情を共有してともに感じること |
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傾聴 | 他人の話を心から丁寧に聞くこと |
カウンセリングでは、まず「聞く」ということが大切です。
サロンに来た目的を理解しよう
エステのカウンセリングで最も大切なポイントは、お客様がサロンを訪れた目的を理解することです。
例えば、足を痩せたいという目的のお客様もいれば、顔のたるみを解消したいというお客様もいて、サロンを訪れる理由はみなさん違います。
お客様がサロンに来た目的を明確にして、満足できる施術を行えるようにしましょう。
お客様のお悩みにあった提案をしよう
エステのカウンセリングでは、お客様のお悩みにあった施術内容を提案することも大切です。
例えばお客様が疲れていてリラックスしたいと思っているのであれば、リラクゼーション効果が高い施術などを提案しましょう。
悩みにあった施術をすることによってお客様もサロンへの信頼感や安心感も高まります。
意見を押し付けないようにしよう
エステでのカウンセリングでは、セラピストがお客様に意見を押し付けないことが大切です。
エステティシャンはお客様と対面するとどうしてもお客様に向いている施術を進めたくなりますが、お客様の目的と違う施術を無理に進めると、押し付けがましい印象になってしまいます。
人によってはうまく断れず不本意な施術を受けたという気持ちになってしまうこともあるので、サロン側の意見を無理に押し付けないようにしましょう。
ただのコース説明にならないようにしよう
エステのカウンセリングでコースや施術内容の説明をすることはもちろん大切です。
お客様が「施術後に思っていたのと違う」という気持ちにならないように適切な説明を行いましょう。
ただし、カウンセリングがただの説明を聞くだけの時間にならないように注意が必要です。
こちらが一方的に話すのはなくお客様のお悩みや目的・生活スタイルなどの話をしっかりと聞くようにしましょう。
お家でのケア方法も伝えよう
エステのカウンセリングでは、お家でのケア方法を伝えることも大切です。
エステは施術を受けるだけである程度の効果もみられるでしょうが、自宅でのケアをするとさらに効果的な場合が多いです。
そのため、施術効果が高まるようにお家でのケア方法を伝えておくことが大切です。
無理な勧誘は控えよう
エステのカウンセリングでは、無理な勧誘や押し売りは控えましょう。
お客様に無理に化粧品や美容機器の購入を勧めると強引な印象を持たれることがあり、その噂が広まってしまうことがあります。
良い商品をおすすめしたいときには「よかったら使ってみてください」というニュアンスで伝えるようにしましょう。
では、次にカウンセリングで聞いておくべき内容を具体的にご紹介します。
エステのカウンセリングで聞いておくべき5つのポイント
カウンセリングではお客様についての情報を聞いておくことも大切です。
必要な情報をしっかりと聞くことによって施術中のトラブルも防ぐことができます。
では、カウンセリングで聞いておくと良い内容を5つご紹介します。
- お客様の個人情報
- 来店の理由
- エステ経験の有無
- 生活スタイル
- 健康状態
お客様の個人情報
まずは客様の個人情報を聞きましょう。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 年齢
- 緊急連絡先
また、緊急連絡先も聞いておくと施術中に体調不良を起こされたときなどにも安心です。
来店の理由
お客様がエステに来るということは、必ず何かしらの目的があります。
来店した目的を知ることによってお客様への施術方法や解決策を提案することもできます。
まずはお客様のお悩みやどのようになりたいのかなど、来店の理由を聞いてみましょう。
エステ経験の有無
カウンセリングではエステ経験の有無も確認しておきましょう。
他のサロンに通っていたのに、今回新しいサロンに来たのには何らかの理由があるはずです。
その理由を知ることによって、お客様の希望や施術内容のご提案が変わってきます。
また、エステの経験がない方には、施術内容をより丁寧に説明することが大切です。
生活スタイル
エステのカウンセリングでは生活スタイルも聞いておきましょう。
生活スタイルを知ることによって心身の不調やお悩みの原因が分かるということもあります。
例えば、デスクワークの人と立ち仕事の人とでは体の使い方や不調になりやすい部位も違います。
このように、生活スタイルはあらゆる悩みの解決策を考えるときに重要なヒントになることもあります。
例えば、以下のようなことをヒアリングすると良いでしょう。
- 仕事内容
- 睡眠時間
- ストレスの有無
- 使っている化粧品
- 運動
- 趣味
健康状態
サロンのカウンセリングでは健康状態を確認しておくことも大切です。
施術によっては持病がある人は受けられないというものもあるので、体質や持病やアレルギーの有無については確認しておきましょう。
特に下記項目については確認しておきましょう。
- 血圧
- 体質
- アレルギーの有無
- 精神疾患の有無
- 妊娠中・授乳中でないか
では、次にエステにおけるカウンセリングの基本的な流れをご紹介します。
エステカウンセリングの流れ
エステにおけるカウンセリングには基本的な流れがあります。
- プレカウンセリング
- インカウンセリング
- アフターカウンセリング
上記のような流れがエステにおけるカウンセリングの基本となるので、これからその流れをご紹介します。
1.プレカウンセリング
プレカウンセリングとは、エステ前に行うカウンセリングのことです。
初めて来られたお客様は特にプレカウンセリングが大切です。
プレカウンセリングの内容は以下の通りです。
- カウンセリングシートの記入
- 施術内容の説明
- 施術金額の説明
- お客様がエステに来られた目的の確認
- お客様も健康状態の確認
- 生活スタイル(喫煙・お酒・運動・睡眠など)の確認
など
プレカウンセリングでは、お客様も情報を丁寧に聞き取りながら緊張をほぐしてあげることが大切です。
2.インカウンセリング
インカウンセリングとは、エステの施術開始時や施術中に行うカウンセリングのことです。
実はインカウンセリングが3つのカウンセリングの中で最も重要だと言うセラピストの方も多いです。
施術中の何気ない会話からお客様もお悩みを聞き取り、心身ともにリラックスして過ごせるような環境をつくりましょう。
ただし、施術中は静かにしていたい、話したくないというお客様もいるので、そのようなお客様には無理に話しかけないことも大切です。
施術中に話したいお客様なのか、話したくないお客様なのか会話の中で見分けるようにしましょう。
3.アフターカウンセリング
アフターカウンセリングとは、エステの施術後に行うカウンセリングのことです。
アフターカウンセリングの内容は以下の通りで、今後の施術に活かしましょう。
- 行った施術内容の確認
- 施術後の注意点
- 今後の施術に費用
- 今後のスケジュールの説明
- お客様の施術に対する感想
では、次にエステでのカウンセリングのメリットをご紹介します。
エステでのカウンセリングのメリット
では、エステにおけるカウンセリングのメリットとは何でしょうか。
- お客様の理解につながる
- トラブル回避につながる
- サロンのリピーター獲得につながる
お客様の理解につながる
カウンセリングを行うことによってお客様の理解につながります。
お客様の普段の生活スタイル・病歴・ストレスの有無などからお悩みの根本的な原因がわかることもあります。
エステにおいて、お客様の理解を深めることはより良い施術への近道です。
トラブル回避につながる
サロンで施術を行う際には、お客様も体調・体質・アレルギー歴などを確認することが重要です。
カウンセリングで事前にそれらの情報を知っていることによって、施術時のトラブルを防ぐことができます。
カウンセリング時には、お客様が触れてほしくない部分などがないかも確認しておくと安心です。
サロンのリピーター獲得につながる
カウンセリングを丁寧に行うとお客様は自分の普段の悩みや問題を話してくれることが多いです。
すると、お客様にとってサロンは心身ともにリラックスできる空間となり「また来たい」と思えるようになります。
お客様にとって居心地の良い空間をつくることが、サロンのリピーターを増やすきっかけになります。
では、次にエステにおけるカウンセリングのデメリットをご紹介します。
カウンセリングのデメリット
メリットの次はデメリットの理解も大切です。
これからカウンセリングのデメリットをご紹介します。
- コミュニケーション力に必要になる
- 話をしたくないお客様もいる
- お客様が話過ぎた感覚になることがある
コミュニケーション力が必要になる
エステでのカウンセリングを行うには、セラピストのコミュニケーション力が必要になります。
コミュニケーション力に問題がないセラピストにとってカウンセリングを行うことは簡単ですが、コミュニケーション力に自信のないセラピストにとっては難しいです。
セラピストのコミュニケーション力によってカウンセリングの質が変わってくることは、エステにおけるカウンセリングのデメリットの一つだといえます。
話をしたくないお客様もいる
お客様によっては人に悩みや問題をあまり話したくない人もいます。
良かれと思ってセラピストが質問をしても、お客様によっては不快に感じられることもあるので、カウンセリング時のお客様の表情や声などを注意深く読み取ることが大切です。
お客様が話過ぎた感覚になることがある
エステは1対1のプライベート空間で行われることが多いので、まだ関係性ができていないのに、悩みを話しすぎてしまうことがあります。
お客様によっては、セラピストに悩みを話しすぎて次に会うのが恥ずかしいと感じてしまう場合もあるので、お客様が話したがらないような内容を無理に聞き出すのは控えましょう。
まとめ
エステでのカウンセリングはお客様との信頼関係を築くために大切です。
お客様の情報・悩み・生活スタイル・健康状態などを事前に確認しておくことで、施術中のトラブルを防ぎ、満足感の高い施術を提供できます。
また、施術中に行うカウンセリング(インカウンセリング)は、お客様との距離を縮めるチャンスにもなります。
お客様との友好な関係を築くことによってリピーターを増やすこともできるので、サロン経営では、カウンセリングにも力を入れることが大切です。