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コラム

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セラピストとマッサージ師の違いとは?目指すならどっち?

セラピストとマッサージ師の違いとは?目指すならどっち?

「セラピストとマッサージ師は同じ職業なの?」

と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

確かに仕事内容が似ているということもあって、2つの職業が同じだと思っている人は多いかもしれません。

しかし、実はセラピストとマッサージ師は違う職業です。

これからこの記事では、セラピストとマッサージ師の違いやそれぞれの仕事内容、セラピストやマッサージ師になるための方法について解説していきます。

セラピストやマッサージ師の仕事について興味がある方は是非ご参考ください。

セラピストとマッサージ師の違いについて

セラピストとマッサージ師は似ているようで違う職業です。

では一体どのような違いがあるのでしょうか。

資格・働く場所・将来の目標の3つの点からセラピストとマッサージ師の違いについて説明していきます。

1.      資格

セラピスト(エステなど体に施術を行う)は資格が必要ないのに対して、マッサージ師は「あん摩マッサージ師」という国家資格が必要になります。

「あん摩マッサージ師」になるためには専門の養成機関で3年以上勉強し、国家資格試験に合格しなればなりません。

国家試験の合格率は約85%と比較的高いですが、学費も300万円~500万円必要になるので「あん摩マッサージ師」になるためにはある程度の時間とお金が必要になります。

一方セラピスト(エステなど体に施術を行う)になるために絶対必要な資格はありません。

あん摩マッサージ師になるには時間も学費も必要なため、セラピストを職業として選ぶ人も多くいます。

しかし、セラピストは資格が必要でないとはいえ、心身についての知識や施術技術が必要な職業なので、民間資格を取得したりセミナー研修を受けて勉強したりする人が多いです。

2.      働く場所

就職する場所にも違いがあります。

あん摩マッサージ師は医療機関・福祉施設・教育機関・整骨院・マッサージサロンなどで働くことが多いです。

主に患者さんが抱える体の不調を治すというアプローチで治療を行います。

ちなみに、あん摩マッサージ師の治療目的の施術は保険適用になることもあります。

一方、セラピストはサロンなどで働くことが多いです。

様々な種類のサロンがありますが、主にお客様の美容や癒し目的で施術を行います。

セラピストによる施術は医療行為ではないため、保険適用になりません。

3.      仕事の目的

セラピストの目的はお客様を癒したり、美しくしたりすることです。

一方、あん摩マッサージ師は患者さんの体の不調を治療することが目的です。

2つの職業でどちらになりたいのか迷った時は、自分が人に対してどのようなアプローチで関わっていきたいのかについて考えてみましょう。

セラピストあん摩マッサージ師
資格の必要なし国家資格が必要
サロンなどで従事医療施設、整骨院などで従事
目的:癒す目的:治療

セラピストかマッサージ師のどちらを目指すか迷った時は?

セラピストかマッサージ師のどちらを目指すか迷った時は?

セラピストとマッサージ師はどちらも人の生活を豊かにするという面で同じなのでどちらの職業を目指すべきか迷う人もいるかもしれません。

そんな人のために、簡単な3つのチェックポイントがあります。

どちらの職業を目指すべきか迷っている人はぜひチェックしてみましょう。

簡単チェックポイント

  • 医療に関する知識よりも、疲れの原因などに興味がある?
  • 医療機関で働くよりも、いつか自分でサロンを開きたい?
  • 病院などの医療機関というよりお洒落な空間で働きたい?

これら3つの質問の答えで「はい」の方が多い人はセラピストが向いているかもしれません。

自分がセラピストになりたいのか、マッサージ師になりたいのか迷った時はぜひ参考にしてみてください。

では次にセラピストの仕事内容について説明していきます。

セラピストの仕事内容とは

セラピストとは広い意味で人を癒す職業です。

人の悩みを聞いて解決をサポートしたり、疲労を解消して生活の質を上げたりとセラピストの仕事の幅は広くなってきています。

セラピストの仕事はアプローチ別に5つに分類することができます。

医療系・メンタル系・ボディ系・リラクゼーション系・美容系の5つです。

これからセラピストの仕事をアプローチ別に1つずつ説明していきたいと思います。

ただし、マッサージ師は正確にはセラピストとは違いますが、ここでは医療系に含むものとして仕事内容を説明していきます。

セラピストの種類仕事内容働く場所
医療系医療行為を行って治療を行う
*国家資格が必要な職業が多い
病院 介護施設 整骨院など
メンタル系不安・ストレス・トラウマなど心理的な負担を改善し、日常生活の質を上げる病院 カウンセリング施設 教育機関 サロンなど
ボディ系お客様の体に直接アプローチする施術を行う整体院 サロンなど
リラクゼーション系お客様をリラックスさせ、ストレスや疲れを軽減させる施術を行う整体院 サロンなど
美容系お客様が美しくなるための施術を行うサロンなど

では、これからセラピストの仕事内容をアプローチ別に分けて1つずつ説明していきます。

医療系

医療系

あん摩マッサージ師

あん摩マッサージ師とは、あん摩とマッサージを用いて人を治療する職業で、国家資格が必要です。

「あん摩」とは撫でる・押す・揉む・叩くという手を使った施術のことをいいます。

就職先としては、医療機関・整骨院・介護施設などが多く、最近は福祉分野で注目を集めています。

鍼灸師

鍼灸師とは、鍼(はり)・お灸を用いて心身の不調を改善させる職業で、国家資格が必要です。

東洋医学がベースとなった治療法で、自然治癒力を高めるアプローチを行います。

就職先としては、鍼灸院・整骨院・医療機関・介護施設などが多いです。

柔道整復師

柔道整復師とは、捻挫・骨折・打撲などの怪我をした人に対して治療を行う仕事で、国家資格が必要です。

主な治療としては整復・固定・後療法を行います。

就職先としては、医療機関・整骨院・介護施設・教育機関・スポーツ施設などが多く、機能訓練指導員として活躍する人もいます。

メンタル系

メンタル系

公認心理士

公認心理士とは、心理学や精神医学の知識を元に心理的な面からサポートする職業で国家資格が必要です。

心理的なケアが必要な人へのカウンセリングや指導、心の健康についての知識を広める活動などを行います。

就職先としては、医療機関・カウンセリング機関・教育機関・福祉施設・研究機関などが多いです。

臨床心理士

臨床心理士とは、心理学や精神医学の知識を元に心理的な面からサポートする職業で、民間資格が必要です。

仕事内容は公認心理師と似ていますが、民間資格であることが違います。

心理的なケアが必要な人へのカウンセリングや指導などを行います。

就職先としては、医療機関・カウンセリング機関・教育機関・福祉施設・研究機関などが多いです。

産業カウンセラー

産業カウンセラーとは、企業などで働く人をサポートする職業で、民間資格が必要です。

仕事内容は職場の環境調整や企業で働く人へのカウンセリングなどです。

就職先としては企業が多いです。

最近は企業に相談室を設けるところが多いので、働く機会も増えています。

ボディ系

ボディ系

カイロプラクター

カイロプラクターとは、カイロプラクティックの知識や技術を使って体の調子を整える職業です。

仕事内容は不調を感じている人の骨格や背骨の歪みを整えて神経の働きを回復させることです。

就職先としては、整体院・サロン・カイロプラクティック専門の施術院などが多いです。

リラクゼーション系

リラクゼーション系

リラクゼーションセラピスト

リラクゼーションセラピストとは、アロマやオイルを用いてリラックス効果を高めながらお客様を癒す職業です。

リラクゼーションセラピストになるために必須な資格はありませんが、持っていると就職などに有利に働く民間資格はあります。

アロマセラピスト

アロマセラピストとはアロマオイルを用いてアロマテラピーを行う職業です。

アロマの香りや成分が癒しを与え、ストレスや身体の不調を整えます。

アロマセラピストになるために必須の資格はありませんが、持っていると就職などに有利に働く民間資格はあります。

リフレクソロジスト

リフレクソロジストとは、足裏・手にあるツボを刺激して血行促進を促して体の不調を整える職業です。

台湾式と英国式の2つの流派が存在し、今日本で注目されている職種でもあります。

リフレクソロジストになるために必須の資格はありませんが、持っていると就職などに有利に働く民間資格はあります。

美容系

エステティシャン

エステティシャンとは、美容目的の施術を行う職業です。

痩身や小顔矯正、毛穴除去など美容機器や手技を使って施術を行います。

ただし、方法は各サロンによって様々です。

エステティシャンになるために必須な資格はありませんが、持っていると就職などに有利な民間資格はあります。

では、次にセラピストを目指すための方法について説明していきます。

セラピストの目指し方とは

セラピストには様々な職業があります。

仕事によっては国家資格が必要なもの、民間資格が必要なもの、専門機関で勉強する期間が必要なものもあります。

セラピストになりたいと思った時にはその職業の目指し方をリサーチし、それに向けて準備することが大切です。

これから、セラピストの目指し方を具体的に解説していくので、セラピストという職業に興味がある方はぜひチェックしてみましょう。

国家資格を取得する

セラピストの中には国家資格が必要な職業があります。

これからそれらの職業の目指し方を具体的に説明していきます。

メンタル系

公認心理士

2018年から資格取得ができるようになった新しい資格。

公認心理士の資格を持つ人の多くが臨床心理士の資格も持っています。

公認心理士までの流れ目指し方費用
1.受験資格獲得
2.公認心理士国家試験合格
3.公認心理士
受験資格を得るために3つの方法がある。
1.条件を満たしている大学もしくは大学院修了
2.大学で必要科目を履修し、2年以上特定施設で実務
3.1、2と同等以上の知識・能力があると認められる
国家試験の受験資格の獲得方法にもよるが、学費として100万円~500万円程度必要なケースが多い。

医療系

あん摩マッサージ師

あん摩マッサージ師までの流れ目指し方費用
1.受験資格獲得
2.あん摩マッサージ師国家試験合格
3.あん摩マッサージ師
受験資格を得るために3つの方法がある。
1.指定の養成機関(4年制大学)で勉強する
2.指定の養成機関(3年制短期大学)で勉強する
3.指定の養成機関(3年制以上専門学校)で勉強する
国家試験の受験資格の獲得方法にもよるが、学費として300万円~500万円程度必要なケースが多い。

鍼灸師

鍼灸師になるには、鍼と灸の資格を取得する必要があります。

鍼灸師までの流れ目指し方費用
1.受験資格獲得
2.鍼灸師国家試験合格
3.鍼灸師
受験資格を得るために3つの方法がある。
1.指定の養成機関(4年制大学)で勉強する
2.指定の養成機関(3年制短期大学)で勉強する
3.指定の養成機関(3年制以上専門学校)で勉強する
国家試験の受験資格の獲得方法にもよるが、学費として300万円~500万円程度必要なケースが多い。

柔道整復師

柔道整復師までの流れ目指し方費用
1.受験資格獲得
2.柔道整復師国家試験合格
3.柔道整復師
受験資格を得るために3つの方法がある。
1.指定の養成機関(4年制大学)で勉強する
2.指定の養成機関(3年制短期大学)で勉強する
3.指定の養成機関(3年制以上専門学校)で勉強する
国家試験の受験資格の獲得方法にもよるが、学費として300万円~500万円程度必要なケースが多い。

民間資格を取得する

民間資格を取得する

セラピストには民間資格が必要な仕事もあります。

また、絶対に資格が必要ではないですが、あると有利といわれている民間資格もあります。

これから民間資格があるセラピストの職業の目指し方について具体的に説明していきます。

メンタル系

臨床心理士

臨床心理士になるためには臨床心理士(民間資格)の取得が必要です。

臨床心理士までの流れ目指し方費用
1.受験資格獲得
2.臨床心理士試験合格
3.臨床心理士
受験資格を得るために3つの方法がある。
1.4年制大学修了後、第一種指定大学院修了
2.4年債大学卒業後、第2種指定大学院修了して心理臨床実務1年以上
3.4年制大学卒業後、専門職大学院修了
臨床心理士試験の受験資格の取得方法にもよるが、学費として400万円~900万円程度必要なケースが多い。

産業カウンセラー

産業カウンセラーになるためには産業カウンセラー(民間資格)の取得が必要です。

産業カウンセラーまでの流れ目指し方費用
1.受験資格獲得
2.産業カウンセラー試験合格
3.産業カウンセラー
受験資格を得るために2つの方法がある。
1.日本産業カウンセラー協会開催の講座を修了(成年以上)
2.大学院の指定学部で指定科目修了
産業カウンセラーのセミナーを受講して資格取得した場合は約30万円。
資格取得後にも更新費用がかかる。

ボディ系

カイロプラクター

カイロプラクターになるために絶対必要な資格はありません。

しかし、体に直接施術を行うため、カイロプラクター(民間資格)を取得していると就職に有利です。

資格取得方法費用
通学・通信講座通学の場合 約10万円 通信講座の場合 約3万円~

リラクゼーション系

リラクゼーションセラピスト

リラクゼーションセラピストになるために絶対必要な資格はありません。

しかし、体に直接施術を行うため、リラクゼーションセラピスト(民間資格)を取得していると就職に有利です。

資格取得方法費用
通学・通信講座通学の場合 約15~30万円
通信講座の場合 約5万円~

アロマセラピスト

アロマセラピストになるために絶対必要な資格はありません。

しかし、アロマについての知識や施術技術が必要なので、アロマセラピスト(民間資格)を取得していると就職に有利です。

資格取得方法費用
通学・通信講座通学の場合 約10~50万円
通信講座の場合 約5~6万円

リフレクソロジスト

リフレクソロジストになるために絶対必要な資格はありません。

しかし、体や心についての知識が必要なのでリフレクソロジスト(民間資格)を取得していると就職に有利です。

資格取得方法費用
通学・通信講座通学の場合 約30~100万円
通信講座の場合 約4~10万円

美容系

エステティシャン

エステティシャンになるために絶対必要な資格はありません。

しかし、施術に関しての知識や栄養学の知識も必要なのでエステティシャン(民間資格)を取得していると就職に有利です。

資格取得方法費用
通学・通信講座・サロンでの実務通学の場合 約100~120万円
通信講座の場合 約20~30万円

まとめ

セラピストとマッサージ師(あん摩マッサージ師)は正確には違う職業です。

あん摩マッサージ師が国家資格を必要とする職業であるのに対し、サロンなどで施術を行うセラピストは資格を必要としません。

マッサージはサロンやマッサージ店などで気軽に受けられますが、正確にはあん摩マッサージ師だけが行うことができる施術です。

また、セラピストという職業は幅広くアプローチ別に5つに分けることができます。

医療系・メンタル系・ボディ系・リラクゼーション系・美容系の5つです。

これら5つはアプローチの角度が違っても人を癒すという意味では同じです。

セラピストやマッサージ師を目指したいという方は、まず自分がどのような方向性で人を癒したいのか、もしくは治療したいのかについて考えることが大切です。

セラピストの職業によっては国家資格・民間資格が必要なものもあります。

医療系やメンタル系の職業は特に資格が必要な場合が多いです。

資格取得のためにはある程度の期間やお金も必要になります。

まずは自分がどのようなセラピストになりたいのかを考え、その職業の目指し方を考えて準備していくことが大切です。

自分がなりたいセラピストをイメージして、それに向けて頑張っていきましょう。

この記事の監修者

ジャパンセラピストスクール松山校 代表 松本千弥

ジャパンセラピストスクール松山校 代表 松本千弥

30年以上もの現場経験と実績を基に、対お客様だけでなく、培ったノウハウを伝えて、新たなセラピストやエステティシャンの育成にも注力。
より多くの優れたのセラピストやエステティシャンを育成し、エンドユーザーの満足度を高めるだけでなく、美容・エステ業界全体へ貢献する。
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