「セラピストになってみたいけれど、年収がいくらか気になる」
「すでにセラピストとして働いているけれど、給与が伸び悩んでいる」
そんな悩みをお持ちではありませんか。
セラピストは、働き方によっては年収1000万以上を稼げる職業です。
この記事では、セラピストで年収1000万以上を目指す方法をまとめています。
セラピストとして年収を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
セラピストとは?
セラピストは、心身の不調を癒したり治療したりする職業です。
治療は心に向き合う「心理療法」と、身体に直接アプローチする「物理療法」の2種類になります。
薬や手術などに頼らない療法であることが特徴です。
日頃からストレスを抱えている方や虐待やDVで心に傷を負ってしまった方など、施術を受ける人は様々です。
相談者から身体の不調や悩みをうまく聞き取り、対処していくことが大事な職業となります。
セラピストの種類
セラピストは明確に定義されておらず、癒しをあたえる職業の総称ともいえます。
ここではセラピストの種類を4つに分けて説明していきます。
①医療系
医療の専門的な知識をもつセラピストです。
病院やクリニックといった医療施設で働いており、身体機能の回復や向上を目的として、様々な治療法を提供していきます。
主に挙げられるのは、理学療法士やあん摩マッサージ指圧師などです。
理楽療法士は身体に不調のある方に対して、運動療法や物理療法を施します。
あん摩マッサージ指圧師は手技療法で、損傷した筋肉や関節などの運動機能を改善していく専門職です。
医療系の施術を行うため、医療系の国家資格を取得する必要があります。
②ボディケア
身体の疲れや凝りを改善するために、身体に直接触れてケアをするセラピストです。
主にエステティシャンやリフレクソロジストなどが該当します。
エステティシャンは美容のために、肌や体の悩みを改善していきます。
リフレクソロジストは足裏のツボを手指で刺激し、血行の流れをよくして体質を向上させます。
国家資格が不要なため、比較的始めやすいセラピストの種類です。
しかし直接身体に触れることから、身体についての知識や高い技術力が必要となります。
③メンタルケア
精神的な問題を抱える人々に対して、心理療法やカウンセリングを行うセラピストです。
主に心理カウンセラーや産業カウンセラーが挙げられます。
うつ病やPTSD、ストレスなどに対して、精神的な回復や向上を促します。
相談者の話を聞き出し、アドバイスするコミュニケーション能力が必要です。
資格が必要なわけではありませんが、臨床心理士などの民間資格や公認心理師といった国家資格を取得して働きだす方が多いです。
④リラクゼーション
リラックス効果を高める施術をして、疲れやストレスを軽減させるセラピストです。
身体的な施術を行うものから、精神的にリラックスさせる施術まで様々です。
主にアロマセラピストやカラーセラピストが該当します。
アロマセラピストは、オイルを使ってマッサージを行い、癒しを与えます。
カラーセラピストは、相談者が選んだ色から悩みや今の心理状態を整理して、心のバランスを整えてくれます。
特に資格は必要ないため、始めやすいセラピストの種類です。
セラピストの平均年収
セラピストの平均年収は、専門分野や勤務先によって異なります。
例えば医療系のセラピストは病院で働いている方が多く、平均年収は約350万円〜500万円です。
ボディケアやリラクゼーション系のセラピストはサロンで働く場合が多く、平均年収は約250万円〜350万円となっています。
メンタルケア分野であればカウンセラーとして働く方が多く、平均年収はおよそ300万〜400万円といわれています。
セラピストで年収1000万を稼ぐには?
セラピストの平均年収は、300万円〜500万円であることは前述のとおりです。
しかし、セラピストは個人のスキルや勤務形態によって、年収1000万を目指せる職業です。
ここでは、年収1000万以上を稼ぐセラピストを目指す方法についてお伝えします。
給与が歩合制のサロンで働く
サロンによっては、給与が歩合制のところがあります。
歩合制とは成果報酬型の給与形態で、仕事の成果や売り上げに応じて給与が支払われるシステムです。
セラピストが担当する施術の売上に応じて給与が支払われるため、たくさん施術することで年収の大幅アップが期待できます。
セラピスト自身のスキルや努力によって報酬が変動するため、モチベーションも高まりやすいでしょう。
会社によって歩合率が異なるので、最初の契約時にきちんと確認しておきましょう。
開業する
自身の技術や知識を活かして、自分のサロンや整骨院を開業するのもひとつの方法です。
自分で経営すれば、収入を自分で決められるので年収1000万以上も目指せるでしょう。
開業して成功するには、自分の強みを持つことが大切です。
自分の得意分野に沿った独自のメニューを作ったり、施術料金や時間を決めたりして、上手にリピーターを増やしていきましょう。
顧客が増えれば店舗を増やせるため、収入をどんどん増やすことも夢ではありません。
またセラピストとしてのスキルや知識だけではなく、経営者としての知識も必要となります。
マーケティングや財務管理を学ぶために、ビジネススクールや勉強会に参加することも勉強になるでしょう。
有名セラピストになる
「この人の施術を受けたい!」と思ってもらえるような有名セラピストになるのもひとつの手です。
知名度があれば新規顧客が来店しやすくなるため、リピーターを増やしやすくなるでしょう。
さらに施術だけではなく雑誌やテレビ、講演会に出演して収入を増やすこともできます。
本を出版すれば、印税も入ってくるでしょう。
有名セラピストになるには、スキルを上げることはもちろん積極的に知名度を上げていくことが大切です。
近年では、InstagramやTiktokといったSNSでの集客が重要となっています。
小まめに更新して宣伝することで、徐々に知名度を上げていきましょう。
海外で働く
もし英語力に自信があるなら、海外で働くのも年収1000万を稼げる方法といえます。
理学療法士や作業療法士の資格は、免許書き換え試験に合格するなど、ある一定の条件を満たせば働ける国があります。
例えばオーストラリアであれば、書き換え試験に合格すれば免許を取得できます。
オーストラリアの理学療法士の平均給与は500万円~1000万円と高いので、日本よりも収入が増えるでしょう。
またアメリカでは、心の調子を整えるために気軽にカウンセリングを受ける方が多いです。
そのためカウンセラーの需要が高く、平均年収は814万円と日本より高い傾向にあります。
もし英語ができるのであれば、海外で働いて収入を増やすのもよいでしょう。
セラピストは未経験でも転職できる?
年収1000万以上稼げるなら、セラピストになりたいと考える方も多いでしょう。
ですが「未経験から転職できるの?」と不安になりますよね。
医療系のセラピストであれば、国家資格が必要になるので未経験での転職は難しいです。
しかしボディケアやリラクゼーション系のセラピストであれば、未経験でも転職できます。
美容業界の求人サイトを見ると「未経験者歓迎」と書かれている求人があります。
エステやアロマセラピーは人気が高く、人材不足で常に求人しているためです。
未経験者を募集しているサロンはサポート体制が整っているところが多く、中には研修を行ってくれる場合もあります。
技術力がなくて心配という方は、研修で学んで徐々にスキルを上げていきましょう。
セラピストで年収1000万円の技術力を習得する方法
サロンで働きだした後、どうやって技術力を高めればよいか分からない方もいるでしょう。
ここでは、セラピストとしての技術力を高める方法についてお伝えします。
経験を積む
技術力を高めるためには、毎日の施術で経験を積むことが何より重要です。
経験を重ねることで「お客様にどのような施術が合っているのか」「どうやったら心を開いて話してくれるのか」といったことが分かるようになってきます。
日々試行錯誤を重ねながら、経験を積んで学んでいきましょう。
資格を取得する
資格を取得するために勉強することで、セラピストとしての知識が深まります。
知識があればお客様に対して「この施術は〇〇のために行っています」と説明できます。
これはお客様の安心感にも繋がります。
さらに学んだ知識を活かして施術を行うことで、技術力もアップするでしょう。
新しい技術を常に学ぶ
医療業界や美容業界は、どんどん進歩していきます。
つい最近まで主流の施術だったものが、あっという間に古くなることもしばしばです。
そのため常に新しい技術を学ぶ姿勢が重要となってきます。
新しい技術を学べる講習などに、積極的に参加していきましょう。
講習に参加すると同業者とも話せるので、最新の情報交換もできるでしょう。
セラピストとして年収を上げる具体的な方法
いくら技術力が優れていても、お客様にきてもらって上手く収入に繋げていかなければ、1000万円を稼ぐことはできないでしょう。
ここでは、具体的にどうすれば年収が上げられるのかについて解説していきます。
新規顧客を増やす
まずは集客に力を入れて、あなたの施術をお客様に体感してもらうことが一番です。
集客するためにはホームページはもちろん、SNSも上手に活用しましょう。
公式サイトやTwitter、インスタグラムなどを定期的に更新するようにしましょう。
定期的に更新することで「このお店は営業しているのだな」と分かってもらえます。
地名や「〇〇と繋がりたい」といったハッシュタグをつけて、検索でお客様の目に止まるようにしましょう。
他にもポスティング業者に依頼するのもひとつの手です。
高齢の方はSNSではなく、ポストに入ったチラシを見てお店に足を運ぶ方も未だに顕在です。
サロンやクリニックの周辺地域にチラシを入れて、店の存在を周知させましょう。
その際チラシに割引券をつけておくと、来店人数ハードルも下げられるでしょう。
リピーター客を増やす
新規顧客を増やした後は、そのお客様たちにリピーターになってもらうことが大切です。
リピーターになるには、短期間に3回以上の来店が必要といわれています。
おおよそ下記の頻度で来店すると、リピーターになりやすいといわれています。
- 単価が5,000円程度:6か月で3回以上
- 単価が10,000円以上:12か月で3回以上
上記の期間内に、再来店してもらいやすくなるシステムを作りましょう。
例えば期間内に来ると割引するシステムを作れば、お客様は足を運びやすくなるでしょう。
さらにお誕生日月の割引をはがきで送付したり、回数券やスタンプカードを導入したりするのもリピーターが増えやすくなります。
様々なサービスを考えて、リピーターを増やす努力をしましょう。
自分だけの強みをつくる
「この人の施術じゃないとダメだ」「このお店がなくなったら困る」と思われるような強みを作りましょう。
他の店では替えが効かない、というのは大きな強みとなります。
例えばアロマセラピストであれば、顧客に合わせたオイルをブレンドするサービスは独自の強みとなります。
クリニックやサロンであれば、最新の機器を導入するのも良いでしょう。
またお店をアジアンテイストにするなど、お店独自の雰囲気づくりも強みとなります。
競合他社がどのようなメニューや機器を取り入れているかを調べて、自分だけの強みをつくりましょう。
メニューの単価を上げる
メニューの単価を上げて、収入を増やすのもひとつの方法です。
しかし年収を上げたいからといって、相場以上に単価を上げてはいけません。
顧客は値段の変動に敏感なので、値上げすると足が遠のいてしまう可能性があるためです。
特に現在あるメニューを値上げする場合は、顧客が納得できるように説明しなければいけません。
もし単価を上げる場合は「最新機器を使う場合は値上がりする」「高級なオイルを使用する」といったことなど理由を明記して単価を上げましょう。
顧客にもメリットがあると納得してもらったうえで、よく考えてから単価を上げることが重要です。
物販を取り扱う
年収1000万以上を稼ぐセラピストは、物販を取り扱っていることが多いです。
施術に使用したアロマオイルや健康グッズ、ハーブティーなど様々な物を販売しています。
自身のサロンやクリニックに合ったものを販売しましょう。
ただし化粧品やオイルを販売する時は、化粧品製造販売業許可が必要となる場合があります。
物販をする前に必要な手続きがないかを確認してから、販売するように心がけましょう。
講師業を行う
知名度が上がれば、講師業で稼ぐこともできます。
開業時間以外で収入を得られるので、並行して行うと良いでしょう。
そのためには豊富な知識や経験はもちろん、魅力的な人物であることが重要です。
近年ではオンラインでの講習会も人気があるため、うまく取り入れて収入をアップさせましょう。
まとめ
セラピストは働き方によっては、年収1000万以上を目指せる職業です。
ただし顧客を満足させるための高い技術力が必要となってきます。
施術の経験を積んだり、最新の情報を取り入れることが重要となってくるでしょう。
さらに集客に力をいれることも大切です。
SNSなどをうまく使って集客し、知名度を上げるようにしていきましょう。
あなたのファンを増やして、年収1000万以上を稼ぐセラピストを目指していきましょう。