美容に関心が高い方は、エステティシャンに憧れる方も多いでしょう。
しかし、専門的な資格が必要だと思って、転職を諦めていませんか。
実はエステティシャンは特段何か免許が不要なわけではないので、未経験からでも目指しやすい職業の一つです。
この記事では、エステティシャンの仕事内容や転職方法についてご紹介します。
エステティシャンに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
エステティシャンとは?
エステティシャンとは、フェイシャルトリートメントやボディケア、脱毛といった全身美容の専門技術者です。
エステサロンで機械や手を使用して、皮膚や体形などを整える施術を行います。
エステサロンが年々増えていることから、エステティシャンを目指す方も増加傾向にあり、特に美容に関心を持つ若い女性の憧れの職業となっています。
エステティシャンの仕事内容
エステサロンで、さまざまな施術を行うエステティシャンですが、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。
ここでは、エステティシャンの主な仕事内容についてご紹介します。
カウンセリング
まずはお客様のカウンセリングを行います。
サロンによってはカウンセリングシートへ記入してもらうこともあります。
エステティシャンはヒアリング内容やシートを確認しながら、お客様の悩みを丁寧に聞き取っていきます。
肌や身体の悩みはとてもデリケートなものなので、質問の仕方に気を付けながら慎重にカウンセリングを行うことが大切です。
カウンセリング後は、肌の悩みをどのように解決していくか説明して、お客様に適したメニューを提案します。
施術中にトラブルが発生しないために、アレルギーの有無や健康状態、病歴などを聞いておくことも重要な項目の一つです。
さらに施術の時に触れてほしくない部分や痛みに弱い箇所などを確認して、快適な施術を提供するように努めなければいけません。
施術
施術ルームへ案内して、カウンセリングで説明した施術を行います。
エステティシャンが行う施術で代表的なのは3つです。
1つ目は「フェイシャルケア」で、首より上に行う施術です。
美容機器や手を使って、美白やしわ、たるみ、シミといった肌のトラブルを改善していきます。
2つ目は「ボディケア」で、全身に行う施術です。
美容機器や手を使って、体形を整えて痩身を目指すケアを行います。
また体のコリをほぐして、リンパや血流の流れをよくして肌質の改善を促します。
3つ目は「脱毛」です。
お客様の希望した部位を、美容機器を使用して脱毛を行っていきます。
商品の販促活動
施術後、お客様にホームケアをしてもらうための商品を勧めるのもエステティシャンの仕事です。
正しくホームケアをしてもらうことで、施術後の経過がさらに良くなるため、施術に合った商品を提案します。
この時、一方的に商品を勧めないように気を付けなければいけません。
無理に販売してしまうと、お客様が不快に感じて来店しなくなってしまうことがあります。
さらにお客様の肌に合わない商品を販売した場合、トラブルに発展してしまう恐れがあります。
お客様に合った商品をきちんと案内するために、商品の特徴や成分をきちんと理解しておくことが重要です。
エステティシャンは免許が必要?
エステティシャンは、美容師のように美容師免許といった国家資格は不要ですが、技量を示すことができる民間資格がいくつかあります。
多くの民間資格では、エステの総合的な知識を確認する筆記試験と、フェイシャルとボディの手技による技術試験が行われます。
エステティシャンになるために必須の資格ではありませんが、エステの知識と技術力があるという証明になるため、資格を取得しておくことで、転職の面接でエステの知識があることを示せます。
さらに就職した後は、エステサロンのホームページのスタッフ紹介で「資格あり」と記載できるので、お客様へのアピールポイントにもなるでしょう。
エステティシャンは未経験でも転職できる?
エステティシャンは免許が不要なので、転職しやすい職業ともいえます。
もしエステティシャンになりたい場合は、求人募集で「未経験ok」と記載してあるサロンや企業に応募してみましょう。
未経験者歓迎のサロンでは研修制度を設けているところが多いので、働きながら知識や技術を身につけていけるでしょう。
しかし知識もなく就職すると、なかなか慣れるのが大変です。
エステティシャンは、手技や美容機器の取り扱いについても学ぶ必要があります。
他にも皮膚の構造やアレルギーについてなど、多くの知識を知っておかなければなりません。
そのため転職前に、ある程度の知識を身につけておくことをおすすめします。
エステティシャンになるには?
免許が不要であれば、エステティシャンになってみたいと思う方もいるでしょう。
次に、エステティシャンになる方法をいくつかご紹介します。
美容専門学校に通う
美容専門学校は、美容について専門的に学べる学校です。
エステティシャンを目指すのであれば、美容について総合的に学べる「総合美容科」か「エステティックコース」を選択して通います。
美容師や理容師といった国家資格を取得したい方も多く通っているので、刺激を受けながら学ぶことができるでしょう。
専門的な知識や技術を手に入れられますが、卒業までに約2年、学費も200万円程掛かります。
エステティックスクールに通う
エステティックスクールは、エステに特化した知識や技術を学べる学校です。
開業コースを用意しているスクールも多く、エステの知識や技術の他に、カウンセリングや開業のための知識を学ぶことができます。
1週間程の短期講座で、フェイシャルケアやボディケアを学べるコースを用意しているスクールもあります。
お稽古感覚で通えるので、働きながらエステティシャンの仕事がどのようなものかを学ぶのにおすすめです。
短期講座を受講して本格的に学びたいと感じたら、開業コースを受けるのも良いでしょう。
通信講座で学ぶ
働いたり子育てをしたりしながら学びたい方は、通信講座もあります。
通信講座修了後に試験に合格すれば資格が取得できるものもあります。
通学するのが難しく自宅で自分のペースで進めたい方は、通信講座がおすすめです。
ただしエステはあくまでも技術職なので、技術取得のために実際に授業を受けに行かなければいけないコースもあるので注意しましょう。
働きながら実践を積む
今すぐ転職したいと考えている方は、働きながら知識や経験を増やしていくのもひとつの手です。
「未経験ok」「研修制度あり」という条件の求人募集に応募してみましょう。
採用されて現場に出始めれば、経験を積みながら技術をどんどん磨いていけるでしょう。
ただし「未経験ok」と記載のある求人は、受付や掃除、施術準備といった仕事がメインの場合もあります。
面接の時に「どういった仕事がメインか」「研修制度は利用できるか」をきちんと確認して、エステティシャンとして実績を積める環境かを確認しておきましょう。
エステティシャンに向いている人とは?
エステティシャンに転職したいと思っても、自分が向いているのか分からない方は多いでしょう。
ここでは、エステティシャンに向いている人の特徴について解説していきます。
1.コミュニケーション能力が高い
エステサロンに訪れるお客様は、自分の肌や体の悩みを相談したいと思って来店される方がほとんどです。
そのためエステティシャンは、お客様の悩みを上手に聞き取れるコミュニケーション能力が必要となります。
いくら技術力が高くても、お客様の悩みを聞き出せなければ、改善するための施術を提案できません。
「話しやすい雰囲気を上手くつくれる」「常に笑顔でいるのが得意」といった方は、エステティシャンに向いていると言えます。
営業や接客業をしている方は、コミュニケーション能力が高いことを伝えることで採用の加点ポイントになるでしょう。
またエステサロンで働いているのは、女性が多いです。
女性が多い職場では人間関係のトラブルが起きることも多いので、常に気配りできることが大切です。
職場での人間関係をうまく築くためにも、コミュニケーション能力が高い方が向いていると言えるでしょう。
2.美容に関心がある
エステサロンに来るお客様は、美容に高い関心を持っています。
様々な知識を持っている方が多いので、常に美容情報にアンテナを張り、お客様を上回る知識や情報を知っておくことが大切です。
また自身自信を磨いて、綺麗にしておくことも大切です。
お客様に「この人みたいに綺麗になりたい」と思ってもらえるようなエステティシャンでありましょう。
3.体力がある
エステティシャンは華やかなイメージがありますが、朝の開店時間から閉店時間まで、ほぼ立ちっぱなしで仕事をするため、実は体力勝負の仕事です。
閉店後には片付けがあるので、終業時間は20時前後になるところが多いです。
さらに新しい機器の研修なども入ることもあり、決して帰宅時間が早い職業とはいえません。
また施術では全身を使ってマッサージをすることもあり、予約状況によってはかなり体力を消耗する日もあります。
研修で疲れにくい施術方法を教えてくれる場合もありますが、基本的には体力が必要な仕事なので、体力のある方が向いていると言えるでしょう。
4.向上心がある
エステティシャンの仕事は、研修を終えたらすべて身につくわけではありません。
美容業界はトレンドが目まぐるしく移り変わるため、施術内容がどんどん変わっていきます。
美容機器も常に入れ替わるため、新しい機器の使用法をマスターしなければいけないこともあります。
専門的な知識をさらに深めたい場合は、資格を取得することも重要です。
エステに通うお客様は美意識が高い方が多いため、エステティシャンも常に最新の専門知識を取り入れておく必要があります。
エステティシャンは最新の知識が必要になるため、向上心をもって学べる方が向いていると言えるでしょう。
転職先のサロンを選ぶ時のポイント
エステサロンは、サロンや企業によって規模やコンセプトが大きく異なります。
長く勤めるためには、自分に合ったサロンを選ぶことが大切です。
ここでは、転職先のサロンを選ぶ時のポイントを4点ご紹介します。
1.社風が合っている
エステサロンは、全国展開している大型サロンから少人数制の小規模サロンまで様々な種類があります。
大型サロンは福利厚生や給与体系がしっかりしており、役職につくと年収も上がりやすいです。
小規模サロンは一人のお客様とじっくり向き合えて、アットホームな雰囲気のところが多いです。
他にも脱毛専用のサロンであったり、総合的な施術を行うトータルサロンであったりと施術内容も店によって大きく異なります。
サロンの規模や施術内容など、事前にしっかりとチェックして自分に合ったサロン就へ職しましょう。
2.研修制度がある
未経験であれば、研修制度があるサロンを選びましょう。
施術方法や皮膚、化粧品の基礎知識を研修で学べるためです。
サロンによって、研修の形態は異なります。
社内で研修を行うところや、外部に研修を委託しているところなど様々です。
中には150時間に及ぶ長期研修を行ったあと、ようやく店舗で実務に就けるという本格的な研修制度を組んでいるサロンもあります。
研修内容はもちろん、研修中にも給与が発生するのかを面接の時にしっかりと確認しておきましょう。
3.キャリアアップできる
未経験で採用される場合、給与が低かったり、アルバイトやパートとして雇われたりする場合があります。
最初は未経験なので仕方ありませんが、徐々に実力がついてくると待遇がそのままでは、モチベーションの維持が難しくなるでしょう。
実力がついてきたり、資格を取ったりした後は待遇が変わるのかについて確認しておくことが大切です。
面接の時には待遇が上がると言われていたのに、なかなか上がらない場合もあります。
入社後に、周りの人がどのような条件で雇用されているかを確認しておくと良いでしょう。
4.福利厚生がしっかりしているか
長く勤続するためには、福利厚生がどれくらい充実しているかも重要なポイントです。
福利厚生がしっかりしていると、仕事の意欲が向上して長く続けやすいです。
社会保険の加入や健康診断の有無、長期休暇の取得などを確認しておきましょう。
さらに妊娠・出産予定がある場合は、産休や育休制度、時短勤務制度があるかもチェックしておきましょう。
まとめ
エステティシャンは免許が不要のため、未経験でも転職しやすい職業です。
美容に強い関心があり、コミュニケーション力や向上心があれば、自分の能力次第で開業することも夢ではありません。
早く働きたい方は、転職して働きながら実践を積むとよいでしょう。
知識を深めて転職したい場合は、働きながらエステティックスクールや通信講座で学ぶこともできます。
エステサロンは企業によってコンセプトや社風が異なるので、事前にしっかりと考えて就職先を探してください。