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コラム

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リンパドレナージュとは?施術方法や効果、必要な資格について解説

リンパドレナージュとは?施術方法や効果、必要な資格について解説

リンパドレナージュは、リンパ液の流れを促す施術です。

むくみや冷えの改善、代謝の向上が期待できることから、エステサロンで人気の施術となっています。

また浮腫の改善も期待できることから、病院などの医療機関でも注目を集めています。

この記事では、リンパドレナージュの施術や効果、資格について解説しています。

リンパドレナージュに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

リンパドレナージュとは

リンパドレナージュとは、素手で皮膚に触れてリンパの流れを促す施術です。

リンパには体内の余分な老廃物を排出したり、外から入ってきたウイルスから身体を守ったりする役割があります。

リンパの流れが悪くなると、排出する機能や免疫機能が衰えてしまいます。

リンパドレナージュでリンパの流れを促すと、そういった機能の改善が期待できます。

リンパドレナージュとリンパマッサージの違いとは

リンパドレナージュとリンパマッサージの違いとは

どちらもリンパの流れを促すことを目的としています。

しかし施術方法には、大きな違いがあります。

ドレナージュは「さする」、マッサージは「圧をかける」という意味です。

リンパドレナージュは、皮膚の表面を優しくさすって施術します。

それに対してリンパマッサージは、圧をかけながら施術します。

リンパドレナージュのほうが皮膚への負担が少ないため、痛みに弱い方におすすめです。

リンパドレナージュの種類

リンパドレナージュには、2つの種類があります。

ここでは、リンパドレナージュの種類について解説していきます。

美容用リンパドレナージュ

主にむくみや冷えといった体質の改善を期待するリンパドレナージュです。

リンパの流れを促して代謝を良くすることで、ダイエット効果も期待できます。

また日頃溜まったストレスを癒したいといった、リラックス効果を求めて施術を受ける方も多いです。

エステサロンやリラクゼーションサロンにて、施術を受けられます。

医療用リンパドレナージュ

浮腫の改善を期待するリンパドレナージュです。

浮腫は、皮下組織に水分やたんぱく質が溜まることで発生します。

リンパドレナージュでリンパの流れを良くすることで、水分やたんぱく質を体外へ排出しやすくし、浮腫を軽減していきます。

病院や治療院、訪問看護の現場で施術されることが多いです。

リンパドレナージュの効果

リンパドレナージュの効果

リンパの流れを促すことで、さまざまな効果が期待できるリンパドレナージュですが、実際にどんな効果が期待できるのでしょうか。

ここでは、具体的な効果についてお伝えしていきます。

リンパ浮腫の軽減

がん治療は、外科手術でリンパ節を切除することがあります。

手術後は体内のリンパの流れが悪くなり、手術をした側の腕などに浮腫が起こるケースがあります。

施術で、リンパ浮腫を軽減していきます。

リンパ浮腫に対する施術は、専門的な医療知識が必要です。

美容目的のリンパドレナージュや、我流でマッサージをすると余計に酷くなることもあります。

また状態によっては、医療用リンパドレナージュも受けないほうが良い場合もあります。

リンパドレナージュを受けたい方は、まずは主治医に相談してみましょう。

冷えの改善

夏場でも「手足の指先が冷える」と悩む女性が増えています。

長時間クーラーにあたる環境だと、身体が冷えてリンパの流れが悪くなります。

そうすると体内にどんどん老廃物が溜まり、末端まで血液が行き渡らず、手足の指先が冷えてしまうのです。

リンパドレナージュでリンパの流れを促すと、血の巡りが良くなります。

血の巡りが良くなると身体の細部まで血液が行き渡り、冷えの改善につながります。

しわ・たるみのケア

リンパドレナージュは、フェイシャルエステのメニューにもあります。

顔のリンパの流れを促すことで、しわやたるみ、ほうれい線を目立ちにくくする効果が期待できます。

そのため、すっきりとしたフェイスラインにすることもできるでしょう。

また血行も促進されることから顔色も良くなり、くすみの改善にもつながります。

ダイエット効果

食事制限や運動をしているのに、なかなか痩せないと悩んでいませんか。

もしかするとリンパが詰まっていて、老廃物がうまく体外へ排出されていないのかもしれません。

特にふくらはぎや太もも、お腹といった箇所は老廃物が溜まりやすく、むくみやすいです。

むくみやすい箇所にリンパドレナージュを行うことで、老廃物が排出されやすくなり、筋肉の動きも良くなるでしょう。

さらに代謝も良くなるため、痩せやすい体質へと変わることが期待できます。

リラックスできる

疲れているのになかなか眠れない方は、自律神経のバランスが乱れているかもしれません。

ストレスが溜まると副交感神経の働きが悪くなり、寝つきが悪くなります。

リンパドレナージュは手で直接肌に触れる施術のため、癒しを与えてくれるでしょう。

またアロマを使った施術であれば、心地よい香りと共にリラックスできるでしょう。

リラックスすると副交感神経の働きが優位となり、夜に眠りやすくなります。

リンパドレナージュの施術には資格が必要?

エステサロンなど、美容目的のリンパドレナージュを行う場合、資格は特に必要ではありません。

しかし、医学用リンパドレナージュは、医療に関する国家試験を有していることが前提となります。

また、エステであっても、身体の知識や技術力が必須と言えます。

もし初心者でリンパドレナージュについて学びたいと考えている場合は、美容用リンパドレナージュの資格取得を目指すと良いでしょう。

リンパドレナージュの資格

リンパドレナージュの資格

リンパドレナージュの資格は、すべて民間資格となります。

どの資格を取得すれば良いのか、美容用と医療用に分けて解説していきます。

※医療用はあくまでも医療に関する国家資格を有していることが前提です。

美容用リンパドレナージュ

まずは美容用リンパドレナージュの資格について、3つご紹介します。

オリエンタルリンパドレナージュ講座修了認定資格

インターナショナル美容鍼灸協会が認定する民間資格です。

ツボとリンパの一般的な知識について学べます。

eラーニングで学習した後、課題を提出して合格すると資格が取得できます。

サロン開業マニュアルも付いているため、資格を取得した後に開業したい方におすすめです。

リンパケアセラピスト資格

一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。

脳や神経、筋肉といった身体のしくみについての知識を学べます。

他にも、アロマオイルの知識やトリートメント技術を習得できるのが魅力です。

検定試験の得点率70%以上で合格となり、資格が取得できます。

アロマオイルの知識や技術を習得したい方におすすめです。

フェイシャルリンパセラピスト

アロマ・リンパセラピスト協会(ALTA)が認定する民間資格です。

肌理論や化粧品学、フェイシャル技術の基本が学べます。

リンパへのアプローチはもちろん、顔の筋肉や構造を意識した技術が習得できます。

まずはフェイシャルリンパセラピストの講座を受講し、技術と理論を修了することが条件です。

その後に試験に合格することで、資格を取得できます。

フェイシャルケアのプロを目指したい方におすすめの資格です。

医療用リンパドレナージュ

次に医療用の資格について、2つご紹介します。

医療リンパドレナージセラピスト

日本医療リンパドレナージ協会が実施している、リンパ浮腫治療のひとつである「複合的理学療法」を習得できる民間資格です。

リンパ管系解剖学や生理学、MLD基本手技などについて学べます。

受講条件として、医師やあん摩マッサージ指圧師、理学療法士といった国家資格を持っていなければいけません。

初級・中級の講習会を受講し、修了試験に合格することで資格を得られます。

リンパマッサージの知識や技術を、さらに深めたい方におすすめの資格です。

リンパ浮腫セラピスト

一般社団法人THAC医療従事者研究会が実施している、リンパ浮腫で悩む方に寄り添うセラピストにあたえられる民間資格です。

リンパ浮腫についての基礎知識や運動療法、ケアについて学べます。

受講条件として「医師」「看護師」「理学療法士」「作業療法士」「あん摩マッサージ指圧師」のいずれかの資格をもっていなければいけません。

座学研修33時間と実技研修67時間の講習を終えた後、試験に合格することで取得できます。

リンパドレナージュの資格を取るためには?

リンパドレナージュの資格を取るためには?

リンパドレナージュに関する資格がたくさんあることは、前述の通りです。

ここでは、資格をとるために何をすれば良いのかについてまとめていきます。

スクールに通う

時間に余裕のある方は、スクールに通うと良いでしょう。

スクールに通うと知識を身につけられることはもちろん、実際に人の肌に触れて施術を学べます。

また分からないことがあれば、その時に講師に質問できることも大きなメリットです。

さらにスクールであれば、初心者から経験者までさまざまな人が集まっています。

実際に働いている方に話を聞けることもあるでしょう。

さまざまな人と切磋琢磨しながら、能力を向上させられます。

通信講座を受講する

仕事などでスクールに通うのが難しい方には、通信講座がおすすめです。

通信講座であれば、都合のよい時間と場所で講座を受講できます。

自分のペースで進めたいという方には、通信講座が向いているでしょう。

またコースもたくさん用意されています。

講座によっては自分の動きを録画して、講師に指導してもらうといった手厚いコースもあります。

自分の目的に合ったコースを選んで、資格を取りましょう。

サロンで働く

美容用リンパドレナージュの資格を取りたいのであれば、サロンで働くこともひとつの手です。

まずは「未経験者歓迎」とある求人情報に応募してみましょう。

もし採用されれば、働きながら経験を積めます。

手厚いサロンであれば、社内研修や資格取得のための補助などがあるところもあります。

実際に働きながら、リンパドレナージュの知識や経験を増やしていきましょう。

まとめ

リンパドレナージュはリンパの流れを促すことで、美容と健康に多くの利益をもたらしてくれます。

もし学んでみたいと思うのであれば、美容用リンパドレナージュについて勉強すると良いでしょう。

専門のスクールや通信講座で学べば、あなたもサロンで働くことができます。

自分の生活に合わせて、リンパドレナージュの資格を取りましょう。

この記事の監修者

ジャパンセラピストスクール松山校 代表 松本千弥

ジャパンセラピストスクール松山校 代表 松本千弥

30年以上もの現場経験と実績を基に、対お客様だけでなく、培ったノウハウを伝えて、新たなセラピストやエステティシャンの育成にも注力。
より多くの優れたのセラピストやエステティシャンを育成し、エンドユーザーの満足度を高めるだけでなく、美容・エステ業界全体へ貢献する。
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